髪質やダメージを考慮し、オーダーメイドで薬剤選定を行なっております。
こんにちは。スタイリスト兼メイクアップ
hair&make-up ichiru代表の平田です。
最近は、カットに関するブログを書く事が多かったですが、
今日は、僕が独立するきっかけにもなったパーマ剤やストレート剤、カラー剤などの薬剤選びについての話を書きたいと思います。
まず初めに皆さんは、パーマのかかる仕組みやカラーの染まる仕組みをご存知でしょうか?
パーマやストレートパーマはキューティクル(髪の表面の鱗状の重なり)を開いて、内側の髪の結合であるシスチン結合を切り、再結合する事で完成します。
カラーも似ていて、キューティクル(髪の表面の鱗状の重なり)を開いて、内側のメラニン色素(黒になる色素)を破壊する事で髪色を明るくし、そこに色味を入れていきます。
このことからわかるように、カラーやパーマを繰り返せば繰り返すほど、キューティクルが剥がれ、枝毛などのダメージが発生しやすくなります。
そして、そのキューティクルを開く手伝いするのがアルカリになります。
更に、アルカリが高ければ高いほどパーマはしっかりかかり、カラーは明るくなり、色味もしっかり入ります。
では、ダメージと、パーマのかかりやカラーの発色は比例し、良いかかりや良い色を出すにはダメージは仕方ないの?
アルカリを多く入れないと良いかかりや良い色を出すことはできないの?
実は、決してそんなことはありません!!!
これを知ったのは独立の1年前。
今から5年前でした。
恥ずかしながら、僕は15年以上もの間、良いかかりや良い色を出すにはダメージは仕方ないと思っていました。
でも、実際にはそれは間違った知識でした。
ある出来事をきっかけに静岡まで約1年間、毎月通った薬剤に特化した講習会のおかげで知ることができたのですが、
それを知って以来、僕は薬剤をこのように
表に分けて、髪質やダメージに合わせてオーダーメイドで作っています。
<オープン当初に作った薬剤選定表>
<最近作り直した薬剤選定表>
髪はダメージがある場合(カラーやパーマが2回目以降の場合)キューティクルは既に開いています。
だから、アルカリはいらないか、最小限で良いのです。
そして、薬剤のスペックを知っていれば、
・アルカリと還元(パーマの強さ)は別で考えられる。
・アルカリと色味を入れる事は別で考えられるのです。
2つを分けて考えられる事で、お客様の髪を過度なダメージから守り、何より永くデザインを楽しむ事ができます。
一緒に、髪の体力を維持し、長くデザインを楽しんでいきましょう。
名古屋市昭和区隼人町9−3JUNビル1階C
hair&make-up ichiru (いちる)
代表 平田伸哉
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