くせ毛の強さで塗り分けるオーダーメイドのアイロンストレート

こんにちは。スタイリスト兼メイクアップ

hair&make-up ichiru代表の平田です。


今年は梅雨明けは早かったですが、その後も雨が続き、最近ストレート(縮毛矯正)をされるお客様が増えてきています。


そこで、今日ご紹介したいのは、くせ毛の強さで塗り分けるオーダーメイドのアイロンストレートです。


お客様からよく質問される

『ストレートと縮毛矯正の違いは何ですか?』ですが、

正確には

ストレート=アイロンを使用しないもの

縮毛矯正=アイロンを使用するもの

ですが、

実際はストレートも縮毛矯正も同じ場合がほとんどです。


というのも、

うちも含めて、多くの美容室は縮毛矯正というとピンピンのストレートを想像されてしまうので、

工程は縮毛矯正でもストレートやアイロンストレートなどのメニューとなっております。


というわけで、なるべくピンピンにならない自然なストレート(縮毛矯正)を目指すのですが、


ここでも、美容師さんによって考え方が違います。

1・自然な丸みはアイロン技術で作る

2・薬剤調整でクセを伸ばし過ぎないようにする事で丸みを残す

どちらも間違ってはないと思います。

アイロン技術でも毛先をかなり丸めていくと、ある程度丸くはなります。

ですが、僕自身、本を読んだり、いくつかの講習に通い勉強した結果、薬剤調整でクセを残す方が髪に負担も少なく安全ですし、ねらった丸みを残しやすいという見解です。

そこを踏まえて、BEFORE画像から見ていきましょう。

<BEFORE>

後ろは癖が強い、特に左が強い
サイドは癖が弱いが、顔周りのくせは強い
右は癖が弱く、顔まわりは少ない部分だけど癖が強い

内側は?

左サイド強い
右サイド弱い

という事で大体乾いた状態のくせの強さは把握できました。

雨が続いてブローが大変だから、ご本人はストレートしたいというご希望でしたが、くせ毛のがふんわり感が出るし、そのままでも良い気が・・・・

実際、どれだけ大変か知りたかったので、ちょっと霧吹きで濡らしてみました。

<WET時>

確かに、かなりくせ強いですね。後ろとサイドの差もかなりあります


という事でアイロンストレートを行なっていくのですが、

ここで薬剤選定です。

自然に仕上げたいですし、ふんわり感は残したいので、下のような薬剤選定になります。

<薬剤選定>

髪が細くカラーもしていて、アルカリが強いと髪が傷むので底アルカリでくせの強い場所は8割伸ばす薬、くせの弱い場所は6割伸ばす薬で塗り分けます。


<薬剤塗布>

実際にはもう少し細かく塗り分けていますが、ざっくりこのようなイメージです

この後、薬を流して、乾かした後アイロンをしました。

<アイロン後>

そして、2液をつけて流した後、カットをして完成です!!


<AFTER>

ハンドブロー後、軽くロールブラシを入れてふんわり仕上げています。

決してピンピンではなく、自然な丸みやボリュームが残って素敵になりましたね。



名古屋市昭和区隼人町9−3JUNビル1階C

hair&make-up ichiru (いちる)

代表 平田伸哉

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