ヘアカラー剤の種類、市販のセルフカラーと美容院のカラーの違いや染め方でのダメージの差を徹底解説します。
こんにちは。スタイリスト兼メイクアップ
hair&make-up ichiru代表の平田です。
突然ですが、皆さん、ヘアカラーはどうされていますか?
こちらのブログを読んでいる方は美容室でヘアカラーをしている方がほとんどだと思いますが、
最近では、新型コロナなどの影響からホームカラーをされる方も増えてきたかと思います。
でも、そのカラー剤って本当に安全ですか???
という事で、
今日は、
・ヘアカラー剤の種類
・市販のセルフカラーと美容院のカラーの違い
・染め方でのダメージの差など
徹底的にヘアカラーについてお話したいと思います。
〜過去のカラーのブログ〜
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色ムラをなくすには、薬剤の塗り分けと順番が大切です。
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先ほどのカラーのお話ですが、
安心して下さい。
企業があえて危険な物を出すはずはありませんので、安全にできているはずです。
ただ、食べ物や生活習慣、遺伝に至るまで、いろんな側面からアレルギーだったり、肌の強い弱いであったり、合う合わないという事があるのも事実です。
現に僕も今はカラーはしていませんが、
10代、20代の頃はピリピリを我慢してカラーして貰っていました。
僕の場合はアレルギーというより乾燥肌(敏感肌)が原因でしたので、痒みや痛みや赤みなどが出ても顔が腫れるなどのアレルギーは出ませんでしたが・・・
アレルギー等も突然現れますので、
自分に合うヘアカラーを知っておく事は重要かと思います。
まず始めにヘアカラーの種類ですが
<ヘアカラーの種類>
1・アルカリカラー
2・ヘアマニキュア
3・カラートリートメント
4・ヘナ
などがあります。
どこの美容室でも使用しているのが、
1のアルカリカラーで
1剤と2剤を混ぜて使用する物で
1番のメリットは黒髪を明るくできるという事です。いろんな色に染めれるメリットもあります。
一般の方も使いやすいので、市販のカラー剤でもこちらがよく売られています。
2、3、4に関しては黒髪を明るくはできません。
髪の表面に付くだけなので、絵の具やペンキのようなイメージです。
ジアミンアレルギーや僕のように敏感肌で白髪のみ染めたいという場合は、
2、3、4という選択も良いかもしれません。
ただ、ヘアマニキュアであろうが、カラートリートメントであろうが、ヘナであろうが肌に合わない場合もございます。
特にヘナに関しては植物アレルギーや蕎麦アレルギーの方が使うと、かなり危険ですので天然=安全ではなく、それぞれに合う、合わないがあることをご理解下さい。
そして、それぞれに特徴と頭皮や髪に優しい物とそうでない物がありますので簡単にここでご紹介していきます。
1・アルカリカラー(酸化染毛剤)
1液(アルカリカラー剤)2液(過酸化水素)を混ぜて作る物
メリット
黒髪を明るくできる。色々な明るさや色に染められる。明るい白髪染めもできる。
デメリット
髪のダメージがある。稀にアレルギーの方がいる
※アルカリカラーといっても強アルカリから微アルカリ、弱酸性の物まであります。美容室では髪質やダメージに合わせて使い分けますが、アルカリが高いほど色ムラを防ぐ事ができます。市販のカラー剤のように塗り分けをしない場合は強アルカリの物が多いです。
2・ヘアマニキュア(酸性染毛料)
メリット
ダメージがない。アレルギーリスクがほぼない
デメリット
黒髪を明るくできない。赤みが出やすい。頭皮に付くと染まってしまうため、根本からしっかりは染められない
表面吸着のため、アルカリカラーとの相性が悪い。
※頭皮が染まってしまう為、市販のヘアマニキュアは色が薄く白髪の染まりが悪いケースが多い。
3・カラートリートメント(塩基性染毛剤)
メリット
ダメージがない。アレルギーリスクがほぼない。
デメリット
黒髪を明るくできない。
繰り返し使用やアルカリカラーに反応して青や緑になる物がある。
※美容院で使用しているものはある程度アルカリカラーとの相性を考慮して作られている物が多いですが、市販品は、植物系の物とのコラボ商品であったり、光で染まる銀を使っている商品など青や緑になる商品もある。
4・ヘナ
メリット
デトックス効果や肌に良いとする考え方もある。植物だから環境に優しい。
デメリット
オレンジになる。パーマがかかりにくい。植物アレルギーの方は使用できない。
アルカリカラーとの相性が悪い。
※ジアミンが混ざっている物や100%ヘナと書いてあっても化学染料が混ざっている物も多く、アレルギーが出たり、髪が硬くなったり全くパーマがかからなくなったりとトラブルがある。
それぞれのカラー剤のメリット、デメリットはご理解頂けましたでしょうか。
ここからは、一般的に多く使用されているアルカリカラーについて、更に詳しくお話をしていきたいと思います。
髪のダメージやアレルギーリスクを考えると、2、3、4の表面吸着タイプも良いのですが、やはり、アルカリカラー以外のカラー剤は、黒髪を明るくできないことや、色々な色にできないこと、色ムラやパーマのかかりムラなどのリスクから、
現在、美容室や一般市場のヘアカラーのほとんどがアルカリカラーで、ichiruでも、ほとんどのお客様がアルカリカラーで染めており、アレルギーのある方やダメージの気になる方のみヘアマニキュアを使用しています。
最近ではモデルさんや常連のお客様から、カラートリートメントも徐々には取り入れておりますが、まだメニュー化までは至っておりません。
ただ、アルカリカラーと一重に言っても、たくさんのメーカーや種類があります。
僕は、有難いことに、今までにいろんな美容室で働き、いろんなカラー剤を使用させて頂きました。
その中で、僕が1番感じた事はカラー剤の種類や使い方によって
髪がダメージするのは当たり前で、
それよりも驚いたのは、髪が硬くなります。
そして、もっと驚いたことに、頭皮も硬くなります。
更に、髪に元気がなくなります。
あくまで経験則ですが、
僕のお客様の髪は今、確実に元気になりました。
原因は、アルカリが強かったんだと思います。
アルカリが悪、酸性が善という話ではなく、
強過ぎる薬剤は良くないというお話です。強アルカリも強酸性も危険だと思うのです。
そんな経験の中から、僕がアルカリカラーを使う際、気をつけている薬剤選定や染め方を実際に撮った画像と共にお見せしたいと思います。
<BEFORE>
前回から10ヶ月ぶりのご来店でしたので、カラーも髪も伸びておりました。
というわけで、先ずはカットで整えて
一見、根元と毛先の2色に見えますが
表面は紫外線などの影響からかなり明るく、内側はそれほど明るくありません。
薬剤は下のように選定します。
<薬剤選定>
凄く手間のかかる作業をしています。
これをシンプルにやる場合、塗り分けなしの、8レベルアッシュ1色で塗ります。
それが市販のカラー剤です。
どういう仕組みかというと
濃いブラウンと明るくブリーチする薬(アルカリ剤)が1チューブに入っています。
同じ濃いブラウンを使ってもアルカリが少ない場合下のように綺麗に色は発色しないですし。
薄いブラウンでは明るくブリーチした場合、仕上がりも明る過ぎてしまいますし、アルカリが少ない場合は色を感じません。
同じ薄いブラウンでも
アルカリの量と色の濃さが上手く計算されていると、綺麗に染まります。
この考え方を利用して、塗り分けているのが美容室のカラーです
このように塗り分けている時点で、ホームカラーと美容室のカラーのダメージの差が出るのをご理解頂けたと思います。
ただ、美容室といえども、場合によっては、簡単にアシスタントからスタイリストまで同じクオリティーが求められます。
アルカリが増えれば、増えるほどムラになりにくいですからホームカラーに近い仕組みのカラー剤を使用している美容室がある事も否めません。
過去にもその事について書いたブログがございました。
ホームカラーじゃないのに色ムラになった理由とは?
カラーによるダメージ度合い=ホームカラー>効率優先美容室>髪のダメージ軽減を考えた美容室
となります。
ということで、ダメージレベルや褪色具合に合わせて3種類のカラー剤で塗り分けていきましたが、結果は!?
<AFTER>
色ムラもなくなり、ダメージを感じないツヤツヤの髪に仕上がりましたね。
<まとめ>
・ヘアカラー剤の種類は、アルカリカラー、ヘアマニキュア、カラートリートメント、ヘナなどがあり、どれもメリットデメリットがあり、誰が使っても絶対安全というものはありません。自分に合った物を選びましょう。
・市販のセルフカラーと美容院のカラーの違いは、美容院のカラー剤は、塗り分けを考慮して作られているので市販の物に比べてアルカリが少なく頭皮や髪への負担が少ない物が多いです。
・染め方でのダメージの差は、ホームカラーと比べた場合、大抵の美容院では、根元の新生部と既に染まっている毛先の部分の塗り分けをしているのダメージが少ないですが、効率を優先するか、手間をかけてもダメージさせないことを考えて塗るかによって、ダメージに差が出てきます。
以上、
ヘアカラー剤の種類、市販のセルフカラーと美容院のカラーの違いや染め方でのダメージの差を徹底解説させて頂きました。
いかがだったでしょうか。
長いブログになりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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