サロンコンセプト

一縷(いちる)・・・1本の細い糸、切れそうなわずかな望み

  「一縷の望みにかける」

 

現在、美容室の数は、全国で23万軒を超え、コンビニの数より多いと言われています。

どこの美容室へ行っても思うようにならず、期待感すら失い

クーポン、クーポンで美容室を探し、何を基準に美容室へ行っていいのか分からない。

そんな方も少なくないのではないでしょうか・・・・。

 

安易に、安くてうまいから付加価値があるという経営者の方もいらっしゃいますが

本当にそうでしょうか・・・・・

 

飲食の業界では

お任せ寿し3万円で出すところもあれば、1皿100円の回転寿しもあります。

使っている素材は同じでしょうか・・・

1貫、1貫に対する思い入れ、下ごしらえなどの手間は同じでしょうか・・・

 

実は、美容の世界も同じです。

ベースとなるカットへの追求はもちろん大切ですし、

使っている薬剤やシャンプーは、原価での値段の差が3〜5倍以上あるのが実情です。

 

安くお客様に美容の技術を提供する以上、原価も安くせざるをえません。

スタッフの多い美容室であれば、簡単に誰もが使える薬剤になります。

 

僕自身、独立の2年前に、お客様の髪がパーマでダメージしてしまい、トラブルになった経験がありました。

お客様も僕もすごく悲しい気持ちになり、解決策を必死で探して、

静岡まで、往復3時間かけて毎月、パーマやカラーなどの薬剤の勉強に通いました。

 

そこで、初めて聞く本当の意味での薬剤の恐さ、メーカーや先輩からは教えてくれない本当の薬剤の使い方や髪や頭皮を極力ダメージさせない方法論。

 

そして、僕が、本気で独立しようと思ったきっかけの恩師の言葉があります。

『簡単にできるものほど、クオリティは低くなる』

 

たくさんの人を抱える美容室では、どうしても誰もが簡単にできるもの、ある意味で安全なものを選択せざるを得ない状況です。

手作りでする美容の仕事だからこそ、思い入れを込めて、丁寧に工夫をしていくものだと僕は信じています。

 

美容において、デザインは楽しむものです。

でも、髪の体力には限界があります。

だからこそ、その場しのぎの簡単にできる作業ではなく、

丁寧に思い入れをこめて手作りの美を追求していくことが大切だと僕は考えます。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

この想いに賛同して頂ける方は、是非、一緒に、手作りの美容を作っていきましょう。

 

hair&make-up   ichiru 平田伸哉